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2008年5月 5日 (月曜日)

テレフィーチャー

そうそう、テレフィーチャーなんです、よくこの言葉をご存じですね! (フューチャーじゃない。フューチャーは未来)

この言葉は日本のテレビドラマ界では、てあかまみれで雑多な意味で使われてますが、もともとの最初の意味あいは、『2回から数回の続き物のテレビドラマで、一度のオンエア時間は1時間を超え、有力な原作や俳優が起用され、高視聴率を期待できるシリーズもの』だったと思います。刑事コロンボのようなのをテレフィーチャーと呼ぶのは正しくありません。

で、どういう経緯でうまれたかというと、当時(70年代)「アメリカでは、民放が連ドラをオンエアする時に、視聴率をスポンサーに事前に約束する場合がケースがあって、その視聴率を達成できないと、ものすごい違約金を支払う場合があった、と。で、局にとっては、その額があまりにも巨額。で、そういう場合に備えてスタンバイされるのがテレフィーチャーで、事前に時間とかねを投入してテレフィーチャーを作りしておく。そして、連ドラがこけてしまったら、途中で打ち切りにし、かわりにこのテレフィーチャーをオンエアする。で、視聴率はとれるのは間違いない。これで、クールを通じての平均視聴率を契約の数字以上に押し上げて、違約金を支払いを免れる」というのがテレフィーチャーの制作意図、という風に聞きました。

元祖は、「アレックス・ヘイリーのルーツ」だったと思います。(ととろは見ていない)アーサー・ヘイリーは、エッセイで、うんざりするほどアレックス・ヘイリーと間違えられ、毎回、あなたは黒人ではないのか? とたずねられる、と閉口していました。

アーサー・ヘイリーの「自動車」「マネーチェンジャーズ」「ストロング・メディシン」も、テレフィーチャーになりました。アーサー・ヘイリーは、ほかに、「0-8滑走路(共著)」「大空港」「ホテル」は映像化されていますね。他の、「権力者たち」「エネルギー」「ニュースキャスター」は映像化されてるかどうかわかりません。

「最後の診断」は、日本の連ドラでやっていたような気がしますが、よく覚えていません。バレリーナの足に腫瘍ができて、足を切断するしないでどうのこうの、というようなのが主線だったような気がします。最後の方で、院内感染がどうのこうのします。

これも、偶然の一致で非常に紛らわしいですが、アーサー・ヘイリーの小説は、いわゆる「ホテル形式」でかかれています。「ホテル形式」のホテルは、戦前の白黒の映画「グランド・ホテル」が由来で、アーサー・ヘイリーのホテルとはまた別物です。

「アーサー・ヘイリーのホテル」も、ビデオ入手に苦労しました。気が付いたときには絶版になっていました。で、たまたま近所の貸しビデオ屋でみつけて、「セルの定価(約16000円)で売ってくれ」と交渉したんですが断られてめげていましたが、別の貸しビデオ屋で閉店セールをやっていて、そこで500円だったかで売っていて、買えました。

 

ととろは、マイケル・クライトンも好きで、パッケージソフト化されたのは、全部あるはずです。ただし、「バイナリー」、日本のテレビでやっていた時には、「暗殺・サンディエゴのあつい日」というのだけは、パッケージになっていないみたいで未入手です……。

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