まゆみんへ
(長文注意!)
あしたも、出になってしまいましたです。
だもんで、毎日、宿題を1コずつやります……。それでかんべんしてくで。
で、最古の宿題、まゆみんへ。
かこうかこうとおもっていた宿題、書きます。
とても難解なので、他の方は、スルーしてやってください。
とくにぶたさんは、「読んでいて眠くなったぞ」と突っ込みそうだからなあ。
ええっとですね、なんでグロソブ毎月分配型(以下、ことわらない限り、全部、毎月分配型のことです。)が選好されているか、についての仮説です。
なんでも、淡路島で、グロソブがばかうれらしい。わら これは、口コミでひろがった結果らしいです。で、財テクスキルが初級の人間に売れているのはわかる(これはまゆみんもわかると思うが)が、問題は、財テクスキルが上級の人間にも、結構うれているらしい、という点だ。かれらは、見かけの毎月の配当に惑わされたりしないだろうから、なにかの別の理由があると思われる。それに対するととろの仮説であるな。
で、ここで、まゆみんは、アモチゼーション、アキュムレーションという術語を思い出して見てくらさい。
で、次のようなケースを考える。
現在、市中金利が年2%とする。そして、ここに100万円もっている人がいて、1年間だけ運用したい、とする。で、国債を買おうと思う。で、以下、手数料はなく、市中金利も今後1年間は2%で安定している。その他、価格変動リスクなどはない、経過利子も円滑に払われると想定する。
で、以下のような、残存期間が1年の国債が4タイプあるとします。
1 利子が4%の利付国債。
2 利子が2%の利付国債。
3 利付が0.000000000001%の利付国債。(こういうのは実際にはない)
4 利子がない割引国債。
さて、市中金利が2%なので、表面利率が2%の利付国債、2は、ちょうど100円だ。
では1はどうか。1の国債を100万円買えば、1年後には利子は4万円入る。市中金利は2%で2万円なので、2万円分多く入るので、その分は、価格のプレミアムになる。つまり、いまの時点では、1は、価格が102円になっているはずだ。この1を買うと、102万円で買って100万円で償還なので2万円の差損、利子は4万円のプラスで、差し引き2万円の運用利回りだ。
3はどうか。これは利付債だが、利子はないに等しい。したがって、この国債は、現在価格は98円(正確には、98.0……01円)なので、実質的には客は98万円で購入し、100万円で償還される。それに、ほんのほんのちょっぴりの利子が付く。形式的には利子国債でも、実質的には償還差益狙いの割引国債だ。
4はどうか。4は利子がないので、98万円で買い、100万円で償還だ。
さて、で、話はグロソブだ。グロソブの場合、毎月40円配当の配当を出し続けている。そして、基準価格は、開始価格の10000円をわって、最新数値で7624円だ。さて、(で、こういう人間は実際にはいないと思うが)グロソブを設定時に買って、いまだに抱えている人を考えて見よう。この人は、単位当たりの資産は、10000円が7624円なので、資産ベースでは、76.24%に激減している。しかし、この9年間(くらいだったと思う)の間に、毎月の決算分配金をものすごくたくさんもらって、黒字にはなっているはずた。というか、ものすごい黒字のはずだ。というか、分配金を自動再投資、にしていれば、自力で複利効果をえられて、相当の利益を生んでいるはずです。
で。
なにがいいたいかというと、グロソブは、
「資産価値は大幅なマイナス」+「決算分配金は大幅なプラス」
という構造をもつ、という点だ。
国債のれいでいうと、つまり、グロソブは、1の形をとったわけだな。1は、「償還差損」+「大きな利子」のかたちになっている。
国債のれいでは、2は「償還差損益はなし」+「普通の利子」、3は「大幅な償還差益」(+「ごくわずかの利子」)、4は「大幅な償還差益」になる。3と4は、ほとんど同じだが、まゆみんは、3と4では、所得税の扱いが違い、高所得者にとっては、4と3では、3の方が有利なのはしっているでしょう。で、さらに、利子所得の税率と、償還差益の所得の税率とを比べると、利子所得は、高所得者であっても一律低率なので、
……ここが肝心だ、……
償還差益をもし利子所得に変換できるならば、所得税率の高い高所得者にはおいしい。
もうひとつ、利子所得は横通算ができないし、経費の概念もない。
一方、償還差損益は横通算ができるし、経費も計上できる。
つまり、投信内で、横通算ができるということは、ある投信の売買差益のプラスと、別の投信の売買差損のマイナスを通算できる、ということだ。
で、以上のことを手っ取り早くまとめるとこうなる。
A グロソブは単位当たりの資産価値は減ることには目をつぶって定額の毎月分配金を出し続けている。まゆみんがいうところのたこはい、とたとえるのには抵抗があるので、ここでは「星の王子さま状態」といいましょう。(もっとひどいか?)
B 単位当たりの資産価値はマイルドに減少しているが、その分配当で分配しているので、「配当金込み基準価格」で考えれば、単位当たりの資産価値は上昇している。
C ある期間、グロソブを保有して売ると、「売買損」とそれを上回る「分配金」がもらえる。
D 売買損は、投信の間で(いまは株の間ででもできたと思う)横通算ができる。つまり、他の投信(や株)の売買差益があったとしても、それを、グロソブの売買差損と横通算してしまい売買差益をなくせる。グロソブの差損分は、毎月分配金で手にしている。
これが、財テクスキル上級者が、グロソブを仕込む理由だとにらんでいます。つまり他の株や投信の売買で大儲けしても、同時にグロソブ毎月分配型を買い、横通算することにより、一律分離型の利子所得に変形できてしまうわけだ。その証拠に、グロソブ年一決算型はさっぱり売れていない。この変換効果は、毎月分配で、じりじり基準価格を下げるタイプでないと機能しないからな。
当初、グロソブ毎月決算型を設計した人間はこんなことは思いも付かなかったと思うが、きっとだれかがこの効果を発見したんじゃないかと思う。
はい、最後までよんでくれたあなた、どうもありがとうございましたです。
うー、次の宿題、カウンティング、に関しては、なんとかあした書きます…………。
最近のコメント