さらに、『クラウディングアウト』といという展開も有り得ます。
ウィキペディアで、「クラウディングアウト」の項目の、最後のほう、
アメリカ
のところと、
日本
のところを見て見てください。
前もかいたきがしますが、
クラウディングアウト、というのは、「政府がガンガン国債を発行する」→すると→「銀行や市民ら国債の保有者は、そんなに国債を出すとひょっとして返済できないんじゃないか、だったら、高いリスクをとるんだから、高い金利でないともうかわない、と考える」→すると→「政府はそれでも借金しないとやっていけないので、金利を上げてでも国債で資金調達する」
これでひとつ悪循環が完成。
さらに、「銀行マンは、国債の金利がとても高いならば、苦労してリスキーな融資先へ貸し出すよりは、無難に国債かっとけばええぢゃないか!?」と考えて資金が国債にながれる。この結果、資金は、民間に回らなくなる。
さらに、亀井はどこまで計算しているのかいないのかわかりませんが、郵貯の限度額を2000万円に引き上げる、と叫んでいます。日本人は郵貯が好きなので、またこれでみんな郵貯の定額預金にいれる、すると、郵貯は、自力での資金運用ノウハウはゼロなので、不可避的に、全部国債に投入する。この場合、定額預金の金利は、国債の利回りマイナスアルファの水準になる。国債市中利回りが高金利になってくると、郵貯にあずけている金利もあがるので、預けている人、多くは年寄り、は単純によろこぶ、けど、どんどんかねが民間から国債に吸い上げられてしまい、新規事業にはかねはまわらなくなるでしょう。
さらに、いまの変動金利型住宅ローンは、国債の利回りに連動する感じのはずです。ですので、国債金利があがると、変動金利型住宅ローンは、めちゃくちゃあがります。これで最大のダメージを食うのは、変動金利型で住宅ローンを組んでいる人だと思います。悲惨なことになるでしょう。いえを売っても借金のこるし。それなら借家に住み続けた方がましだったということが実際に起こると思います。
デフレが続くならば、いえも土地も安くしか売れないし、買い手はさらに下がるまで待つし、さらに、買い手はローンでかおうと思っても、金利水準はたかくなっているので、ローンを組むのは躊躇するでしょうから、マイホーム市場も冷え込む。
以下、ウィキペディアのクラウディングアウトから必要最小限引用します。
|レーガン政権では莫大な減税と歳出拡大を打ち出したため、
|金利水準は歴史的な水準に達し、
|民間投資は壊滅的な打撃をこうむった。
|とくに雇用面では失業者は1000万人を記録するなど
|戦後最も厳しい経済状況となった。
|その一方で海外からは大量の投機資金が流入し為替レートをドル高に導いた。
減税のかわりに1000円高速とか、の違いはありますが、今の日本のシーンと似て来ましたね。
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