ケンさんへ
|国債とかデフォルトとかって面白いな、と…
確か、近年では、アルゼンチンが、国債をデフォルト(=つまり払えませんと開き直る)したはずです。そういう場合は、国債を持っていた者、この場合は、銀行とか、投資家とかが、直撃を食います。たしか1980年ごろに、南米でデフォルトが続いて、東京銀行がかなりダメージくったはずです。ただ、このケースでも、このデフォルトのリスクに対して保険をかけておく場合があります。それがすなわち、「クレジット・デフォルト・スワップ」、CDSというもので、この場合は、このCDSを引き受けた引き受け手が、ダメージを食うことになります。
デフォルト宣言をかけても、不思議なことに、いつのまにか、うやむやになって、いつのまにか、また国債を発行していたりします。
|例えば、お国柄、というか、宗教とか倫理とか気質、
|みたいなもので、ある国の人らは真面目で有言した
|事を反古にできない民族、だとした場合、
|何か格付けとか投資する側の判断に影響があるか、とか
|その辺りどうなんでしょう?
これは、ケンさんが、自分のお金を、知り合いに貸す場合を考えるとわかりやすいでしょう。金を貸してほしい、といつてきた知り合いは、今は収入があまりなく病気がちでひょっとすると貸すとお金は返ってこないような気配が漂っている……つまり格付けは低い。
しかしこの人物は律儀であり、いままで、かりたものを返さなかったことは一度もなく、人望はある。
こういう場合に、貸すかどうか、という問題ですね。
さて、もっと敷衍して、ケンさんが消費者金融の社長で、はじめての客がきたとします。こういう場合には、過去の属性や職業などの履歴が蓄積されていないために、消費者金融は、業界のデータベースに当たって、その人の信用力、すなわち格付けを得ようとします。つまり、過去に消費者金融で借りたことがあるか、その場合きっちり返しているか、他社の借り入れがある場合、どれくらいあるのか、収入はいくらと自称しているか、その収入証明はもってきているか、といった情報です。これらは、すなわち、格付けを構成する要素そのもので、スタンダード&プアーズ、かっこよくいうと、スプーズは、日本国の借金累積額、税収、支出などを判断して、格付けをしています。
アルゼンチンは、ラテンのりでデフォルト宣告したわけですが、リーマン以後では、アイスランドやアイルランド、ギリシャなんかの国債や、返済されるかどうか微妙になっているわけですね。スプーズは格付けをさげたはずです。そうなると、所持している人間は、「もしデフォルトかけられると、紙くずになる可能性がある、それならば、まだ値段のついているうちにうっぱらって、損切りしよう」と考えて、その国債は売られていきます。
このバーゲン状態の国債を、どこが買うか、というと、中国が買っているとかいないとか……。
|デフォルトが踏み倒しでない事はわかったが、そのルールが今ひとつわからない、と
いや、デフォルトは、意訳すれば、「踏み倒し」であっています。
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個人間の金の貸し借りはしばしば刃傷沙汰にもなる訳で、例えば債権取り立てを口実にした軍事力の行使とかは有りや無しや、みたいなとこもあります
国債に限らず、日本、色んな国に金貸してますよね
これの回収に使えない自衛隊、しか日本にはいない、とかなめられたら、みたいな疑問です
投稿: ケン | 2011年1月30日 (日曜日) 午前 07時21分
んー
いや、なんか、国ってマクロな存在と、個人一人一人が、金を借りる/貸す、っていう、やってる事がおんなじなのが、ちょっと面白い、というか
いや、ニュアンスが伝わってない感じだ…
「返せない」って判断する主体の問題だと思う
金は無理でも領土とか統治権とか赤紙貼るみたくぶんどる訳でもない、とか…
これ、他国の国債を買う、つまり、金を貸す側が、「国」、つまり、なんたら国政府自体、って事はあるんですかね
の場合、例えば、金自体は返さんでもいいから、借りている側の国で、例えばかつての日本の塩やタバコの様に国の専売になっている物の権利をもらってチャラ、とかできるんでしょうか
後、ビルマ/ミャンマーみたいにチャカチャカ看板付け替えてる国や、あれ、ピクシーの母国はどこで何ヶ国合併したんでしたっけ、ああいう感じで国が存在しなくなっちゃった場合の国債、とかどうなるんでしょう
普通の会社なら潰れたから金が返せず、看板がつけかわる、とこれらが一体の場合が大半ですが
つーか…
日本、アジアの覇者なんですか…
繁華街でわかりやすい位人がうかれてるんですが…
投稿: ケン | 2011年1月30日 (日曜日) 午前 05時56分